前回の記事では、コンポストの基本的な使い方をご紹介しました!
トラブル発生!こんな時どうしたらいいの?
土や生ごみを取り扱うコンポストにおいて、
まず、一番多い質問としてあげられるのが「虫」について。
✓お酢を入れる ウジ⾍は、お酢で駆除することができます。 ✓天日干しにする コンポストの中身を大きなビニール袋に移し、 ✓米ぬか・発酵促進剤をいれる ✓そのまま放置する
次に多い質問は「悪臭」について。
✓よくかき混ぜる ✓コーヒーかす(1杯~2杯分)を入れる ✓投入する生ごみを調整する
✓Check ! その臭いはどんなにおい? 悪臭といってもさまざまで、生物が分解する時に出す「アンモニア臭」と、
こちらも多いお悩みです。
✓分解を促進させて、コンポスト内部の温度を上げる ✓布をかぶせる ✓精油を使用する
お次は「カビ」について。
✓白カビが発生してしまった ✓白い粉っぽいもの(コナダニ)が発生した
せっかくコンポストに生ごみを入れてみたのに、全然分解されていない!
✓次のいずれかの方法を試し、様子を見てください。
始めてみたいけど、置き場所に困るかも…
✓雨がかからない場所なら基本的にどこでも設置可能
コンポストをいい状態に保つためのポイントは下記3つです。
いかがでしたでしょうか? みなさんのエコ活動の足掛かりとなれば幸いです。
まずは自分にできることからコツコツと。
今回は、ホームコンポストを使用していく上で、
よくある質問をいくつか取り上げて解説していきたいと思います。
みなさまのエコ活動の一歩のお力になれれば幸いです!トラブル発生!こんな時どうしたらいいの?
虫と臭いは切っても切れない問題です。
しかし、日々丁寧にかき混ぜて空気を含ませることで、ある程度は予防できます!
それでも起こってしまったお困りトラブルの際には、
こちらを参考にしてみてください。
また、ブログ後半では予防策についてお話ししていますので、
あわせてご覧ください。虫がわいてしまう
土や生ごみを扱うため、避けて通れない問題となります。
うまく付き合っていくのが最もよい選択肢ではありますが、
大量発生すると付近にも影響を与えてしまいます。
もし問題が発生した場合は、
こちらの方法を試してみてください。
たくさんかけてしまうと、コンポスト内の⽔分量が増えてしまうので、
スプレーボトルなどに⼊れて、少量ずつ吹きかけるようにしましょう。
また、ウジ⾍はお酢のニオイが嫌いなため、予防の効果もあります。
袋を密閉して天日干しにします。
2~3日すると虫が死滅するため、
そのまま容器に戻して使用できます。
※黒いゴミ袋が、袋の中の温度を高めやすく効果的です。
※天日干しで長期間放置すると、
微生物も死滅する可能性があるので、
置き過ぎには注意しましょう。
コンポストは発酵が進むと温度が約60℃くらいまで上昇するため、
その状態を保つことで虫を死滅させることができ、
かつ生ごみの分解も進むので一石二鳥です。
米ぬか・発酵促進剤を振りかけ、その上から土をかぶせるだけです。
※コンポストの中の水分が多いようであれば、
乾いた土や基材を入れて、湿度を調整しましょう。
ウジ虫は、害中だと思われる方もいるかもしれませんが、
実は生ごみの分解・発酵を手伝ってくれ、堆肥化は促進されているのです。
生ごみの投入を止めると栄養がなくなり死滅するので、
しばらく生ごみを入れずに放置するという方法もあります。
予防策としては、まず「虫を侵入させない」ということが大事です。
キッチンの三⾓コーナーに⽣ゴミを⻑時間放置していると、
ハエなどが卵を産み付ける可能性がありますので、気をつけましょう。
また、不織布などでコンポストを密閉することも予防策の一種です。
物理的に虫の侵入を防いでくれます。
不織布で全体を覆ったあと、輪ゴムなどを使えば、きちんと密閉することができます。悪臭がきつい
こちらも、生ごみを分解する過程でアンモニア臭が出たり、
満足に空気が取り込めず腐敗してしまったりと、
コンポストに取り組む上で重要視される問題です。
もしかなり強い悪臭が発生した場合は、
こちらの方法を試してみてください。
空気が足りないと、悪臭が発生しやすくなります。
コンポストの底からよくかき混ぜましょう。
コーヒーかすには消臭効果があると言われています。
乾燥させたコーヒーかすをコンポストにいれ、
よくかき混ぜてみるという方法もあります。
コーヒーかす自体は、
多く入れすぎると分解が遅くなってしまうのでご注意ください。
肉、魚、卵など、たんぱく質の投入が多いと、
臭いが発生しやすくなります。
また、水分量が多いものだけを入れていると、
通気性が足りず嫌気性の雑菌などが発生してしまいます。
乾燥した物と水分の多い物を混ぜて入れるなど、
入れ方に工夫してみて下さい。
物が腐敗する時に出す「どぶのようなくさい臭い」
大きくこのふたつに分かれます。
前者は分解を促進することで改善されますが、
後者は堆肥自体が腐ってしまったことによる悪臭のため、
コンポスト自体を捨てなければなりません。
そうならないためには、
毎日丁寧にかき混ぜることが大切です。コバエが発生した
「コバエ」について。
生ごみを扱う上では仕方のないことですが、
大量に発生すると困ってしまいますね。
もしコバエの発生でお困りの方は、
こちらの方法を試してみてください。
生ごみを入れるたびに50回くらい箱の底からよく混ぜ、空気を良く入れ、
生ごみの分解を促進させるとコバエが出にくくなります。
コバエが出たときには、基材の温度を40℃以上に上げると卵が死滅するので、
促進剤や廃食油などを入れ、しっかりと混ぜて温度を上げましょう。
(殺虫剤は、生ごみを分解するための微生物死滅の恐れと
出来た堆肥や堆肥を使って育てた野菜への影響を考えると使わない方が良いです。)
洗濯ネットや防虫ネットなど、
こばえが通れない細かい網目状のネットをホームコンポストに被せる。
ユーカリ、ティーツリー、シトロネラなど
害虫を寄せ付けない精油を使用する。
水と精油を適切な割合で混ぜ、
スプレーボトルに入れて適量吹きかけるのもおすすめ。カビが発生した
初めてコンポストをやってみたら
カビが生えている…!?と
びっくりする方も珍しくありません。
慌てず焦らず、こちらの方法を試してみてください。
白カビは発酵初期に現れる糸状菌と思われ、特に問題ありません。
生ゴミと一緒によく混ぜてください。
湿ったままの状態が長時間続くと「コナダニ」と呼ばれる
白っぽい粉のようなダニが発生することがあります。
これは人間には無害とされますが、
まれにアレルギー症状を引き起こすことがあります。
コンポストの温度が上昇するといなくなるので、
微生物の働きを活性化させるために
水分と米ぬかを加えてよく混ぜてください。
もし気になるようでしたら、
黒いビニール袋に中身をうつして天日干しすると消滅します。生ごみが分解されない
そんなときは、こちらの方法を試してみてください。
(油を入れすぎると臭いが出るので注意)どこに置けばいい?
そう思いとどまっている方は、ぜひご覧ください!
屋内でも屋外でもOK。
風通しが良くなるよう、壁から5センチ以上離して置いて下さい。
ワイヤーバスケットを逆さまにしたものなど、
網状の台に載せておくと湿度対策になります。
コンポストの中の微生物は20℃~30℃で活動するため、
冬場は屋内に設置し毛布をかけたりして暖かくすること、
夏場は直射日光に当てないように、など
季節によって気を付けましょう。
マンションにお住まいの方や、
ベランダがご近所さんと近い場合は、
臭いによるトラブルを避けるため、
作る量を少なくすると臭いを防ぐ対策になります。予防が大事!いますぐできるカンタン予防策!
ひとりひとりが地道に続けていくことが、持続可能な社会の実現にかかわってきます。
ホームコンポストのよくある質問
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