当店でも人気のホームコンポスト!
ご家庭で気軽に始められるエコ活動として、年々人気の高まっている商品です。
近年では、各市町村で生ごみ処理機の補助金制度が整えられるなど、
エコの第一歩として踏み出しやすいアイテムになりました。
ホームコンポストをこれから始めてみたい!という方のために、
今回は簡単に使い方をまとめてみました。
「早速買ってみたけど、ここからどうしたらいいの?」
「購入したいと思うけど、そもそも始め方が分からない…」
今までコンポストという存在を知らなかった方も、
まずはこの記事を読んで、興味を持ってみてください。
みなさまのエコ活動の一歩のお力になれれば幸いです!
1.コンポストとは?
コンポストとは、「堆肥(compost)」や「堆肥をつくる容器(composter)」のことを指します。
生ごみや落ち葉、汚水などの有機物を、微生物の働きによって分解・発酵させ、堆肥にする仕組みです。
堆肥になっていく様子はこの3ステップです。
1.有機物を1ヵ所に集める
2.微生物が有機物を分解する
3.堆肥ができる
実際に分解を行うのは微生物であるため、
人間は新しい有機物を入れてあげたり、
混ぜて新鮮な空気を取り込んであげるのが大きな役割となります。
2.コンポストに必要なもの(準備物)
今回ご紹介するのは、バケツコンポストの使い方です。
コンポスト容器のサイズに応じて少ない量から始められるので、
初心者の方や、マンションなどにお住まいの方にもおすすめです。
準備物:基材※、生ごみ、コンポスト容器、スコップ、新聞紙
コンポストの発酵を促すために、
「生ごみとともに投入する何かしらの資材・材料」のことを指します。
基材の主な役割は、水分量のコントロールや空気を含ませることです。
ホームセンターなどで購入できますが、自作することもできます。
自作する場合の身近な例として、
腐葉土や黒土に発酵剤(米ぬかや発酵促進剤)を加えたものがあります。
(腐葉土と発酵促進剤の比率は、どの発酵促進剤を使うかによって異なるため、
発酵促進剤のパッケージをよく確認してください。)
他にもピートモスやもみ殻くん炭など、さまざまな資材があります。
とりあえずお試しでやってみたい!という方は、
庭の土に米ぬかを加えた基材などを利用してみてください。
やりたいときにすぐ始められて初期投資が少なくて済むのも、うれしいポイントです!
当店にもコンポスト容器のお取扱いがございます。
替えの消臭フィルターも販売しておりますので、ぜひご覧ください!
ご家庭用のコンポスト商品
3.コンポストのやり方
ここからは実際のやり方を説明していきます。
Step.1
バケツの底に新聞紙を敷きます。(生ごみから発生した余分な水分を吸収してくれます。)
Step.2
新鮮な生ごみを500円玉サイズに細かくして、しっかり水気を切るか、1日乾燥させます。
その後、生ごみをコンポスト容器に入れ、 基材とよくかき混ぜます。
(黒土10:米ぬか1:生ごみ1 を目安にすると簡単!)
Step.3
Step.2(生ごみを追加する手順)を繰り返します。
生ごみを入れ始めて2〜3ヵ月経ったら、生ごみを追加するのをやめます。
(毎日かき混ぜるのが理想的ですが、最低でも週1回はかき混ぜてください。)
Step.4
引き続き、毎日~週1回を目安にかき混ぜ、 1~2ヵ月かけて熟成させていきます。
かき混ぜる際に、週1回程度、適度な水分量になるように水をいれましょう。
(水分量の目安は、土を握った時に団子状になり、
2〜3個に割れるくらいの固さが良いと言われています)
Step.5
生ごみの形が見えなくなるまで発酵が進み、
水を加えても温度の上昇※がなければ、堆肥の完成です!
できあがった堆肥は土に混ぜてご使用ください。
(夏は1カ月、冬は2カ月程かかるとされています。)
※熟成が進行中の場合、水分を入れると、コンポスト内の温度が20℃~40℃程度まで上昇します。
4.コンポストに入れていいもの・だめなもの
「生ごみ」といっても、コンポストには入れていいものとだめなものがあります。
基本的には、ごはんや小麦製品・野菜の切れ端などを入れていくのがおすすめです。
基材との割合や、コンポスト内の湿度によって分解速度が変わってくるため、
迷った場合は少しずつ投入していくのがポイントです。
入れていいものであっても、分量を守り、適切なタイミングで投入しましょう。
生ごみを多く入れすぎると、分解が間に合わず、
腐ってしまう可能性があります。
また、生肉や生魚は特に虫が発生しやすいので、
気になる方は予め投入しないことをお勧めします。
5.メリット・デメリット
コンポストを始める前に、メリット・デメリットを理解しておくのは重要なことです。
良さと難点をどちらも踏まえた上で、
もし続けられそうであればぜひチャレンジしてみてください!
- 堆肥を自作することでガーデニングなどにかかるコストを抑えられる
- 生ごみを捨てる手間がなくなる
- 初期費用を抑えて少量から堆肥を作ることができる
- ごみを再利用することでエコにつながる
コンポストのメリットといえば、
一番はやはり栄養満点の堆肥を自作できること!
ガーデニングや家庭菜園などを
やっている方々にとってはすごく助かりますね。
他にも、毎日出る生ごみの処理方法に悩むことがなくなったり、
お子さんと始めるエコ活動の一種にもぴったりです。
- 堆肥になるまで時間がかかる
- 定期的に土をかき混ぜないと悪臭がしてしまう
- 微生物が分解できない生ごみは容器に入れられない
原料に生ごみを使用するため、
悪臭とは切っても切れない関係となってきます。
そのため、事前にどれだけ予防できるかが大事な部分です。
消臭フィルターは時間が経つと効果が薄れてきてしまうため、
定期的に取り替えたり、投入する生ごみの種類や量を、
堆肥の状態に合わせて調節することがポイントです。
始めてから3~5ヵ月ほどかかることと、
定期的に土をかき混ぜる必要があるため、
ルーティンワークとして取り入れることができたり、
長期的に続けられる方に向いているといえます。
いかがでしたでしょうか?
みなさんのエコ活動の足掛かりとなれば幸いです。
コンポストを始める、と聞くと大掛かりな印象があるかもしれませんが、
「手軽に揃えることができる材料」で「生ごみを切って入れて混ぜる」
これだけで簡単に始められます!
まずは自分にできることからコツコツと。
ひとりひとりが地道に続けていくことが、持続可能な社会の実現にかかわってきます。