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海に漂うプラスチック袋

プラスチックはなぜ問題なのか?

あなたは普段どのくらいのプラスチックを消費しますか?

私たちは毎日、多くのプラスチック製品を使用しています。1950年代以降、急速に大量生産大量消費されたプラスチックは、その安価で便利な利点から瞬く間に人々の生活の一部となりました。その多くが一回使用されると捨てられる、使い捨て製品ばかりです。あなたは普段、どの場面で使い捨てプラスチックを消費しますか?

レジ袋・ペットボトル・お弁当の容器・ストロー・コーヒーカップ・生理用品・サランラップ・パッケージ・歯ブラシ・カトラリー・化学繊維・梱包

実際のプラスチック消費量

では実際にどれほどのプラスチックが世界中で消費されているのでしょうか?
国際連合環境計画 (UN Environment)のデータによると年間あたり消費されたプラスチックの量は、平均して年間一人当たり40Kg、世界規模では3億トンにもなります。軽量なプラスチックがこれほどまでの重さになるのは、相当な数が消費されているということです。

消費量の推移

プラスチック増加の推移を見てみましょう。実に、1950年代以降急速に消費され止まることなく増え続けています。人口の増加と共に、消費されるプラスチックも増えることは確かです。しかし果たしてそれに自然環境や動物は耐えられるのでしょうか。

なぜ私たちはプラスチックを使うのか?

プラスチックの実用性は様々あるため、なかなか人々の生活から切り離すことが困難なのも事実です。まずはその価格の安さ。
仮に、プラスチックの容器を紙容器に変えようとなると実に2~3倍ものコストがかかってしまいます。

石油の余った部分で作られるプラスチックは、いずれ枯渇する資源だと分かっていながらも、企業による化学物質の使用や大量生産システムで安価に販売でき市場の価格破壊を起こしています。次に、そのマテリアルの便利さです。軽くて伸縮性があり、水や油を吸収しないため常に清潔なイメージがあるプラスチック。そのため、食料品や遊具、衛生用品など多くのシーンで活用されています。使用する際は清潔ですが、そのプラスチックが生産される過程や廃棄される際多くのCO2を発生させ、自然界や人間以外の動物に有害物質として被害を与えてしまいます。そして、その安さや便利さから捨てても問題ないと認識されているのも影響しています。

 

 

 

 

プラスチックゴミの行く先

近年では、リサイクルや焼却技術が発展し適切な廃棄をすることで地球への害を軽減する取り組みが行われています。しかしそれはまだほんの一部にしかすぎず、ほとんどのプラスチックゴミが何らかの形で環境を破壊しています。私たちはその事実を認識した上で、暮らしの改善を見直していく必要があります。

海へ流れたゴミたち

海には私たちが想像する以上にたくさんの生命が共存しており、人間とは全く異なった環境で暮らしています。しかしその命を無残にも脅かしているのは私たちです。海に流されたプラスチックは約6億トンに上ると推定され、生物分解されないままひたすら消えることのないゴミとして海を彷徨い続けています。プラスチックは何100年、何1000年という歳月をかけてバラバラになり最終的にはマイクロプラスチックとなって海に残り続けます。それを餌と勘違いした小魚たちが口に入れ、その小魚を別の魚が食べ、そして最終的には人間の口に入ることもあります。その過程でも、マイクロプラスチックは体の中で分解されないまま残り続けることになります。そのため多くの動物が餓死してしまいます。

引用

United Nations Environment Programme, 2018

Plastic Free July

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